元介護課係長のブログ

このブログは介護施設で働く職員へ向けた様々な問題を解決していく為に作っているブログです。

頻回ナースコールの対応

介護職員が夜勤中に一番悩まされるのが頻回にならされるナースコールである。

 

コール内容も多種多様。

 

多くの介護施設(特養)では職員1人で20名のご入居者を早番が出勤する朝まで1人でお世話をしなくてはなりません!

 

まず、無視することは虐待だが、といってナースコールが鳴ったら可能な限り速やかに行かなければならないとする定めはどこにもない。

 特に介助中はすぐにそちらへは行く事ができない。

 

伺うタイミングは個々の職員の判断となります。

 

ご入居者の中にはコールを握りしめひたすらコール連打される方、その都度訪室し用件を訪ねるも無言。

 

やってはいけないがコールを隠したりする事もよくやりましたがまたすぐに隠したコールを見つけ出しまたコールの連打が始まる。

 

私は別に、ナースコールに対してすぐに訪室しないことを推奨しているわけではない。何度も何度も繰り返されるナースコールに対して、常にできる限り早くその方のもとに行くことが、介護職員の義務だとは思わない。

職員も人間ですので疲れます。

 

次いで、コールを押すことを控えるよう、相手に伝えることについて。
「意味もなくコールを押さないで」と伝えることがなぜ虐待なのかと言えば、意味もないと決めつけてしまうことが、相手の意志の否定になるからであろう。コールを押すことを控えるように言ってはいけないというわけではあるまい。


つまり、頻繁にナースコールを押すことが業務の妨げとなっているのであれば、それを伝えることは悪ではないと考える。

 

中には失禁してしまいそれを伝えようとコールをしている方々もいるのでそこはしっかりと見逃さず対応していかなければならない。


「意味なく押さないで」と職員が言いたくなってしまう方であれば、こうした説明も理解は難しいと思われる。